●1996/6/2 その時、私は・・・● | |
待っていました。この日を・・・。 すみれSを勝って以来、この馬に何度と無く振り回された事か・・。 何時走るんだ? 本当に強いのか? 皐月賞回避。(まあ、小林稔だし。しょうがない) プリンシパルS輸送後の熱発回避。(ぶっつけかあ。賞金足りるかな?) ダービー輸送後の再度の熱発。(でも、出走するんなら信じたい!けど) この馬は、何時になったら走るんだ! こんな状況、しかもダービーで勝てるのか? そんな半信半疑の状態で、東京競馬場へ向かっていました。 しかし、パドックで初めてコンコルドを目のあたりにして、心に決めました。 感動しました。 決して気合いが入っている訳でもなく、 死んでいる様な雰囲気。 しかし、見事な馬体、威圧感。 この馬しかいない。 ここまで追いかけて、ここで裏切る訳にはいかないと・・。 コンコルドの単勝馬券を握りしめ、 ダンスファンを筆頭とした周りの歓声の中、一人、奇跡を信じて・・。 スタート。 出遅れ気味でしたが、インからじっくり行ってる。 4角では、いつのまにやら絶好のポジション。 「コンコルドいい位置だあ!」 一人で叫んでいました。 ダンスが早めに抜け出していましたが、私はコンコルドしか見ていません。 「コンコルド!こんこるど!こんこるどおお!」 ゴールの瞬間、 「何が起こったんだ?」という周りの静粛の中、 自分だけは、叫び、友人のNと抱き合い、 藤田騎手とガッツポーズを共にしました。あの感動は・・・。 |